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JEITAスマートホームデータカタログとは

はじめに

近年、ビッグデータや、人工知能、ネットワークといった技術のめざましい進展により、あらゆるものがインターネットにつながるIoT(Internet of Things:モノのインターネット)の時代が到来しています。

しかし一方では、少子高齢化や災害対策など、さまざまな社会課題が数多く発生しており、その解決が求められています。最先端テクノロジ一を活用し、持続可能な経済成長と直面する社会課題解決の両立を目指すために、2016年1月に閣議決定された「第5次科学技術基本計画」において「Society5.0(超スマート社会)」が政府より発表されました。

そして、Society5.0を実現するための基盤になると位置付けられているのが、2017年に経済産業省より提唱された「Connected Industries」であり、ここにおいては、日本の産業界が目指すべき姿のコンセプトを示しており、重点取り組み分野として、(1)自動走行・モビリティサービス、(2)ものづくり・ロボティクス、(3)バイオ・素材、(4)プラント・インフラ保安、(5)スマートライフの5つが挙げられています。

一般社団法人電子情報技術産業協会(JEITA)では、「Connected Industries」の重点5分野の1つであるスマートライフの実現に向け、住宅・住宅設備機器・家電・IT通信機器・サービス等の住まいに関わるあらゆるモノを連携し、業界・業種の枠を超えた「スマートホーム部会」を設置し宅内のデータ活用に向けた検討に着手いたしました。

機器や業界毎には、機器連携のためのフレームワークやプロトコルの整備が進んでいますが、業界を超えた連携(Connected化)を進めるにあたっての枠組みはできていない状況です。
また、機器や業界毎にデータの用語の意味や連携方法も相違があり、これまで、サービス提供事業者が利用するに十分なデータ連携のための環境が整っている状況であるとは言い難いものでした。
JEITAスマートホーム部会では、今後の宅内データ連携を見据え、価値創出を行う上で重要なポイントとなりうる機器メーカー、サービス提供事業者が相互に理解できるデータカタログについて優先して検討してまいりました。
スマートホームの実現のためには、機器・住宅設備・サービス提供事業者が共通で理解できるデータカタログ構築が不可欠であり、データ流通市場創出のためにも統ーされたデータ連携が必要であると考えているからに他なりません。

本スマートホームデータカタログサイトにより、スマートホーム業界内外でのデータ連携が円滑化する一助となれば幸いです。

一般社団法人電子情報技術産業協会
スマートホーム部会
スマートホームデータカタログWG

データカタログによって実現されるスマートホーム市場イメージ

「スマートホームデータカタログ」を整備することで、サービス提供事業者は適切な⽅法で住宅・住宅設備・機器側にデータを要求することができ、機器メーカー側も機器データ等をサービス提供事業者に適切に提供が可能になり、スマートホーム分野におけるデータ連携の促進が期待されます。

スマートホームデータカタログの3つのポイント

1

メーカー側が、機器データ等をサービス提供事業者に提供するとき、共通項目でデータカタログを登録でき、個々にデータの意味を定義する手間が省け、多くのサービス提供事業者ヘデータの存在をアピールすることができる。

2

メーカー側とサービス提供事業者を仲介するデータ連携プラットフォーム事業者が、項目整備のコストを削減できる。

3

サービス提供事業者側が、データカタログに基づき、必要なデータを簡易に検索し要求できる。

スマートホームデータカタログサイトにより、
より多くのサービス創出や社会課題の解決につながれば幸いです。